第15章 こういう日常も悪くない
深いため息。
いつから、オレは嫉妬深くなったんだろうか。
知っていたはずだ。
はオレの幼馴染でもあるが
このルーキーの中じゃ、シカマルと一番仲が良い。
知っていたはずなんだ。
オレはシカマルから、そっとを離した。
中々離れないだろうという予想は外れ、簡単に離れた。
文字通り、コロンとオレの方に体が傾いた。
の眉間には珍しくしわが寄っていた。
今までシカマルの服を握っていた手は、何度も空をつかみ
を横抱きにしたオレの服をつかむことで落ち着いた。
オレの服をつかむことで安心したのか、表情がほぐれ
「ん…、ネジィ……。」
幸せそうにほほ笑んだ。
こういう日常も悪くない
(はいはい、ごちそうさま。)
(オレ、一体いつまで寝たフリしてりゃぁいいんだ?あー、めんどくせー。)