第5章 心休める場所が欲しい
暑いと言って、あのバカは下着同然の恰好で、家の中を歩いている。
手にはオレが買ってきた、ガ○ガリくんを持っている。
集中だ。
修行に集中するんだ。
「八卦…、六十四掌……。」
集中…、集中…。
ガリガリガリガリ………。
集中…、集中…。
ガリガリガリガリ………。
「おまえ、いい加減にしろ。」
「ほへ?」
「人の修行の邪魔はするな!!」
「ごめん…。でもさ、ネジ…。」
「…なんだ?」
「そんなに怒ってばっかいると、ハゲちゃうよ?」
心休める場所が欲しい
「おまえに言われたくない!!!!」
「だから、怒るなよー。」