第4章 一緒に暮らしてるとはいえ
木の葉の夏は暑い。
特に今年は、記録的な猛暑だ。
となると、この女が騒ぎ出す。
「暑いー!!!!」
「うるさい。暑いと思うから暑いんだ。」
「………やっぱり暑い!!」
うるさい。修行すらまともにできん。
「ネジ、アイス買ってきてー!!」
アイスでも与えれば、少しは静かになるだろうか…?
「あれー?ネジがアイス買うなんて珍しいじゃない。」
「テンテンか…。別にオレが食べるわけじゃない。」
「のためか。にしてもネジをパシリに使うなんて、さすがよねー。」
「使われる身になってみろ。」
「惚れた弱みー?」
「惚れてなどいない。」
ニヤニヤしながらテンテンは帰って行った。
そうだ。
オレはあの女に惚れてなどいない。
一緒に暮らしてるとはいえ
「おまえ!!なんて恰好をしてるんだ!!!!!」
「だって、暑いんだもん。」
「少しは恥じらいというものを知れ!!!」