第2章 兄を追いかけて?
いつも私がヴァイオリンを練習している場所だ。
「よし!さっそく練習しようかな?」
私は、ケースからヴァイオリンを取り出し演奏した。
ここで演奏をしていると私は、昔のことを思い出す。
私には、8歳年上の兄がいた。
兄は、私のことをとても可愛がってくれ、私にヴァイオリンと出会わせてくれた。
兄は、美術館で絵を見ることがとても好きだった。
私もよく兄につれられて美術館には、よく行っていた。
そんなある日、私が7歳になる頃、いつものように美術館に行った帰り、この公園を通ったときヴァイオリンを弾く男性がいた。
私は、その人の演奏に釘付けになり、私もヴァイオリンを弾いて誰かを感動させたいと思った。
それから母にヴァイオリンを買ってもらい毎日その人に弟子入りを志願しに行った。
(あのときは、大変だったけ?お母さんにヴァイオリンを買ってもらうのもそうだけど...先生もなかなか弟子入りさせてくれないしねぇ。それに独学ですごく大変だったよ!)