第2章 兄を追いかけて?
「ありがとうございます」
「相変わらず優奏ちゃんを天使と見間違えるくらい優しい音色だったわ。いつもどうりね!」
私は、初めてヴァイオリンのコンクールに出たときからよく謂われる言葉だ。
ついたあだ名が『音楽界の天使』
(あまりこのあだ名で呼ばれるの好きじゃないんだよね)
私が苦笑いしていると何かを思い出したように言った。
「そうだった!優奏ちゃん、今日は、部のみんなでコンクール優勝おめでとう会しない?このあと時間ある?」
(どうしよう?このあと行きたいところがあるからな?)
私は、少し考えた。
「すみません。今日は、予定があるので、また今度でいいですか?」
私は、申し訳ない気持ちで謝った。
「そうね...また今度にしようか!」
「はい...では、これで失礼します」
私は、笑顔でお辞儀をして学校を出た。
電車に乗り、10分後電車を降りて、しばらく歩き公園にたどり着いた。