第2章 兄を追いかけて?
キーンコーンカーンコーン
「やっとテストが終わった!」
こんにちは!私は早乙女優奏です。
今日は、テスト最終日でした。
「今日は、帰らないと」
私は、そう言うと腕時計を見た。
「わあ!まだ11時前だよ!今日は部活もないし...よし公園で練習しよう!」
私は、帰る準備をして教室を出る、
廊下を歩いていると声をかけられる。
「やあ!我がクラシック音楽部の期待の星の早乙女優奏ちゃんじゃない」
私は、その声に驚いて、後ろを振り返る。
「部長!!いきなり気配を消したまま声をかけないでください。ビックリするじゃないですか!」
この人は、私が所属しているクラシック音楽部の部長の柳ミク先輩。三年生。
「まあまあ!怒らないでよ。今日は、優奏ちゃんにコンクール優勝おめでとうって伝えたくてね」
私は、先週ある大きなコンクールに出ていたのだ。