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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第14章 休養日



あれから本当にずっと営業時間までお店の前で待ち続けた。
次第に通りには人が行き交い、どう見ても不審者の私達を一目見ては決して目を合わさぬようスっと目をそらされる

「ティアナこの店は何時に開くんだ」

「あともう少し…」

「そうか」

リヴァイの心はお店に集中しており、行き交う人の視線は気にならないらしい。全く動じないリヴァイが羨ましい。


営業時間前にウィンドウに張り付いている私たちを見て店主さんは驚きの表情の後、急いでドアを開けお店に入れてくれた。

リヴァイは当たり前のようにお店の商品を一つ一つ手にとって真剣に見比べている。

「店主、この洗剤は、、」

「ティアナお前はどう思う?」

「この箒よりも細かいところの汚れを、、、」

もしかしてこの休養日、このお店だけで過ぎるんじゃない?

ほら、店主さんも少し困った顔になってる。
チラチラこちらを見ているけど、助け舟だせるかな??すごく自信がない。

「ね、ねぇ、リヴァイ、他のお店も回りたいん…」

「ティアナ、俺は今ここにしか興味がねえ、静かに待ってろ」

見事に撃沈。店主さん、ごめんなさい。
仕方ないから私も石鹸コーナーに。
色々な香り付きの石鹸を手に取り香りをクンクンする。この香り好きかも。次は1人で買いに来よ。

それから小一時間は過ぎ、やっとリヴァイは満足そうに袋いっぱいのお掃除用具を見つめてる。

「待たせたな」
うん、待たせた自覚はあるんだね、、よかった。

「帰りに取りに来る、それまで置いといてくれ」

店主さんは微妙な表情で返事をしてる。

疲れた。座りたいし、喉も乾いた。でも楽しそうなリヴァイを初めて見る気がする。

カラン扉に付けられてるベルが爽やかに聞こえる。

大きな開放感に深呼吸した。

次は私の行きたいところに付き合ってもらおう。

朝を通り過ぎお昼に近い時間帯。

あのカフェでゆっくりしよう。

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