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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第10章 日常



待ちに待った休養日。

贅沢な買い物はできないけど、兵服でなく私服で街を歩いてお店をのぞいて、気になるお店に入って新作の香油を買おうか、どうしようか…と悩んだりする。
疲れたら、ベンチに座って元気に走り回る子供達を眺めて平和な気分を貰う。

朝は兵団の食堂で食べたけどお昼は紅茶の美味しい、あのカフェに行こう。
自分用の茶葉も切れていたし丁度いいかも。

今日は晴れていて雲ひとつない良い天気。
さて、カフェでお茶をして茶葉とスコーンを買おう。


お気に入りのカフェの店員さんとは、顔馴染みになるくらいには通っている。
調査兵団。と聞くと大体嫌な態度を取られることが多いから私服の臙脂色のワンピースに白いカーディガン、足元はワンピースの色に合わせたショートブーツ。

「お久しぶりですね、お元気でしたか?」

黒のギャルソンエプロンを纏った店員さんに訊ねられる。

「はい、元気です。少し忙しかったので
間が空いてしまいました。」

「何よりです。ところで新しい茶葉が入荷しましたので試飲いかがですか?」

「わあ、ぜひ!」

「かしこまりました、少々お待ち下さい」

待っている間、店内をチラッと見渡すと以前よりも恋人らしきカップルが増えてる気がする。

白と茶色を基調にした店内は模様替えなのか中央がキッチンカウンターになって店内の何処からでも茶葉を入れる様子やカウンターから外側はガラス張りのショーケースで中に茶葉がそれぞれ区切られて購買意欲を掻き立てる造りになってる。

夜になるとお酒も出すようだけど、大分オシャレな改装した事で恋人達の憩いの場となっているようだ。


「お待たせ致しました。ニルギリです。スッキリとしているのでミルクにもレモンにも、勿論ストレートでも楽しめます」

「ありがとうございます。いただきます」

カップには薄い水色の紅茶。香りを寄せようとカップを顔を近づけると爽やかな柑橘系の香り。
香りを楽しんだ後は口に含み広がるさっぱりとした口当たりに今日はこの茶葉を絶対に買わなきゃ!
迷っていた香油の買い物プランは捨てた。

「あと、こちらもどうぞ。」

「スコーン!」決めた。いつもの茶葉と新作のニルギリとスコーンに一ヶ月分の給金を捧げる!

こうして目当ての茶葉以外に発見した新作の茶葉、などを買って足取り軽く兵舎に戻った。




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