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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第47章 動き出す過去※


「こんばんは、あらお買い物?」

手に持ったお店の手提げ袋に目をやってニコリと笑うエリーさん。
ごきげんなのか、とてもフレンドリーに話しかけてきて以前の態度は何かの勘違いだったんじゃと思わせる。
隣のカレンは目を見開いていたが瞬き一つ分で作り笑いになった。
「はい」愛想よく答えながらも、早く立ち去ろうと挨拶をしようとし言葉が出る前にエリーさんがにこやかにお茶でもどう?と聞いてきたが、ついさっき食事してきたことを言うとあっさりと残念。またね。と立ち去っていった。

エリーさんと別れてしばらくしてからカレンは大きく息を吐いた。どうしたの?と訊ねると怖かった!というので更に聞いていくとエリーさんに誘われた時、隣にいるカレンに私には見えないように手で払うように合図をしてきた。と言ってきて驚いた。そんなことをしているのも、そんな雰囲気も感じられなかった。

「とにかく邪魔だから離れろと意味なんだろうけど。悪いけどやっぱりあの人は変わってなんかないよ」

「そう、かもね」今のエリーさんは作り物なの?戸惑っているとカレンは「あの人ティアナに執着してる。まるで毒蛇だわ」嫌なものを見たと言いたげなカレンは「気をつけて、間違っても二人になっちゃ駄目よ」と忠告してくれた。

※※※

なんて鈍いのかしら。あの女に立ち去りなさいとサインを送ったのにまったく使えないわ。
どうにかしてティアナに接触しなければ。あの馬鹿な女なら自分が原因で資金援助がどうなるか、なんていえば簡単に志願してくれる。
さて、兵団で人気のないところで話し合うしかないわね。

そうね、団長と兵長の目を躱してとなると兵団内では限られてくる。ならまた偶然を装う?いえ。今日のことで警戒してる。賭けになるけど仕方ないか……
二、三日中には決定のはず。逆に説得されたらまずいからギリギリまで待って気が変わらないようにしないとね。

※※※


「遅くなった、ティアナ。変わったことはなかったか?」

よほど遅くない限りリヴァイは寝る前におやすみを言いに部屋の前まで来るのだけど、今夜は少し違う。変わったこと?強いていうならエリーさんのことだけどわからない。
以前なら悪意は敏感に感じ取れた。今は迷いがでて、つい大丈夫。と答える。
それを聞いて安堵したようにリヴァイはおやすみと額にソッとキスをしていった。

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