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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第47章 動き出す過去※



体を動かしてすっきりしたとした気分を汗と共にシャワーで流すとコップの水を呷る。戸棚から読みかけだった本を手にしてソファーで読んでいるとノック音が響いた。
(そういや、まだティアナんとこに行ってなかったな)
もしかしたら待っても来ないリヴァイに痺れをきらしてドアの向こうにティアナが来ているかも知れねぇ。期待してドアを開けるとティアナとは大違いのエルヴィンがいた。
あからさまな不機嫌さに苦笑するエルヴィンに「俺はもう寝るがなにか用か?」とうんざりだと表情で雄弁に語る。

「ああ、それは申し訳ない。朝一の会議の時間を伝えにきただけだ。」

遠慮気味な笑みになにか勘違いしてねぇか?とリヴァイが思っていると、「ではな、ティアナによろしくな」

パタンと静かに閉められたドアを見つめリヴァイはどれだけ自分がティアナを引っ張りこんでると思われてんだ……とエルヴィンに聞きたくなったが、それはそれで都合がいい。ティアナは俺の、俺はティアナのものだと牽制出来る。エルヴィンが特別な感情を少なくとも持っていただろうが、今はエルヴィンがどうこうするつもりはないとわかっていてこれだ。
本当ならティアナをどこかに閉じ込め自分だけを見てほしいと身勝手なことを思ってしまうのは一度や二度ではすまない。自分の独占欲が強く、嫉妬深い面を知ったのは初めてで最初は戸惑った。それなりに場数は踏んできたがティアナ以外にはそんな感情は湧かなかった。俺にとってティアナは特別なんて言葉では表せない。歪んでいる自覚はある、それでも彼女がもし、他の男に奪われそうになったら……。自分でもどうなるのか、どうなってしまうか、予想もつかない。ティアナへの思慕は募るばかりだ。
ここまで彼女への思いに耽っていると不意に時間が気になって時計を見るとだいぶ遅い。きっともう眠っているだろう。おやすみと顔を見れなかったのは残念だがせめてメモだけでもドアの隙間からでも差し込んでおこう。
シンプルな紙にシンプルに言葉を綴り、そっとドアへメモを差し入れた。

そう睡眠時間は必要ないが休む支度が済むとベッドへ寝転んだ。
リヴァイもティアナも静かで穏やかな夜に目を閉じた。

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