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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第47章 動き出す過去※



激しく交わった後、汗と体液に塗れた私を温かいタオルで拭いてくれて、乱れたシーツはそのままで抱き上げられ浴室で体を流してさっぱりすると交代にリヴァイがはいっていった。
シーツは新品でピンっと張られて、ついさっきまでの熱気が嘘のようだ。
 お風呂の後はきっと喉も乾いているはず。サイドテーブルに置かれている水差しとレモンがあったのでレモンをスライスし何枚か入れる。残りのレモンは紅茶のカップに切れ込みを入れ飾りつける。
そんなことをしているといつの間にか汗を流したリヴァイは黙って後ろで眺めていた。

「もう!いるならいってくれれば良いのに。せっかく驚かせようと思ってたのに」
「そう怒るな、それでなにしてたんだ?」

「見ての通り、お水にレモン入れて爽やかに、紅茶に入れると味が変わって結構美味しいって聞いたから試してもらおうかって準備してたの!!」
文句を言いながらもカップへ水差しのコップに水を入れるとやっぱり喉が乾いていたのか、一気に飲み干した。

「うまい、飲みやすいな。」

早速、紅茶を入れる用意をするが早朝から会議がはいっているらしく悪態を吐きながら予備で置いていた服を着て出る前に朝には相応しくないような濃厚なキスをして部屋から出ていった。

私と同じ香りの石鹸を使ってしまったので鼻の良いミケさんは勿論、他の人にも気づかれてしまう。特にハンジさんには格好の話題になるから自分の石鹸で入りなおした方がいい。と言うのを注意、というか気づかれるとまずいと思ってたのに結構大事なことを言い忘れていた。

きっとハンジさん以外は気づかない振りをしてくれると信じたい。

私も準備をして、朝ごはんを食べたら仕事を頑張らないと。
最近は細かい数字の並んだ仕事が多く、気を抜くとミスにつながる。その為のチェックもあるけど、やはりミスはしたくない。

腰の痛みを誤魔化すように常備している痛み止めをレモン水で流し込んだ。

※※※

ご飯は体力勝負な食欲旺盛な兵士の為に味や品数よりも量だけは多く用意されている。体が資本だから。足りない、味が気に食わない、不満があるなら町の店でたらふく頼めばいいだけ。というのが調査兵団の暗黙のルールだ。

私も何人かの同僚と食事をしていると不意に優しげな声が聞こえた。
「私も一緒の席でいいかしら」

警戒していたエリーさんがそこにいた。

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