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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第44章 新しい仕事と出会いたくない出会い



「仕事が早いな、ちょうどいい。お前にも話しておいたほうがいいな」

「なんの話だ。まさかとは思うが」

置いてけぼりにされている自分はどのタイミングで話題に入ればいいのかと逡巡しているよりもエルヴィンのほうが早かった。

「今度の夜会にティアナも参加することになった」

「だめだ。俺は許可しないと言ったな、忘れたのか」

「お前の許可は必要ないだろう?それにもうティアナの承諾は得ている」

ギロリとティアナをきつく睨むリヴァイに思わず俯いてしまうが、エルヴィンがその視線を再度ひきつける。

「そうティアナを睨むな、ティアナは挨拶廻りはしないし危険もない。彼女のしたいようにしてもらうだけだ」

それを聞いてもリヴァイは目力を弱めない。
ティアナは参加しても問題はないと説明したいが、エルヴィンとリヴァイに気圧され上手い説明ができない。
なんとかリヴァイに安心してもらいたいと言葉を浮かばせる。

「どうしても連れてくなら俺はティアナの隣に張り付くがいいな?」

疑問形だが決定事項のようにリヴァイは言い切る。
それを半ば予想はしていたがリヴァイにはリヴァイの仕事がある。参加者のほとんどはエルヴィンやリヴァイが目当てなのだ。

「いや、それこそ許可できないな。それでもお前がティアナに張り付くと自然とティアナも注目の的となる」

苦々しい表情でリヴァイはティアナに向く。
その視線に姿勢を正し、ティアナは参加と事前に参加者を確認したが問題はないと少々強調してみるもリヴァイの表情は晴れない。

「本当におとなしく、気づかれないよう会場にいるだけにします」

拙い言葉しか出ない自分を内心で説教しながらも笑顔を作る。ティアナからはリヴァイの肩越しに微笑みを浮かべるエルヴィンの顔が憎たらしく見える。
腕を組んで睨むリヴァイはティアナの気が逸れたのが更に気に食わなく、普段から愛想がいいといえないが不機嫌を通り越し怒りを露わにしている。

「ティアナ」

態度と違って落ち着いた声音が怖い。

「はい」

「お前はもう下がっていい」

冷たく言うとリヴァイはエルヴィンに向いて別の話題をだした。

「失礼します」

エルヴィンはこの空気の中でも笑みを崩さずにティアナが出ていくのを見送った。


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