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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第42章 選択する勇気



日常を過ごしているとすぐに日は過ぎて、リヴァイの非番の日になった。
そろそろお昼になる頃リヴァイが迎えに来て、第一声が「悪い、部屋を掃除していたらこんな時間になっちまった」
潔癖な彼はきっと誰かを招くならと念入りに掃除していたのかも知れない。

「ううん。ここに置いてる荷物も少し片づけたかったから。ハーミット班長からサッサと出てけ。なんて言われているし」笑っていうとリヴァイはそうか。と返した。

わたしの用意は済んでいるしそのままリヴァイの部屋へ行くのかと思えば、「昼飯まだだろ。外で飯食ってからでもかまわないか?」とだいぶ外出していないので嬉しい。

「うん!外に行くの楽しみ!」

リヴァイは「準備は大丈夫か?」とわたしの格好をみて「大丈夫だな」と手を繋いで出ようとする。

「ちょ、ちょっと待って。兵舎内で手を繋ぐのは恥ずかしいから」と手を軽く振りほどくと急降下するリヴァイの機嫌。

「えっと。本部出てから、ね?」

じとりとした目で「わかった」と先に進んでいく。
置いてかれないように早足で追いかけ隣に並ぶ。




本部が見えなくなるとリヴァイは早速手を差し出した。
本当はまだ非番や用事などで出ている兵士に見られたら…と思うけどリヴァイの手に自分の手を重ねた。


30分ほど歩けば兵服姿は見えなくなって食事処や他のお店もいくつかある。

行き先は聞いてないけどリヴァイに任せた。
歩いている間、世間話をしているけどやっぱり兵団の話になってしまうのは仕方ない。
主にハンジさんのいつもの破天荒な行動話、ゲルガーさんの酒場の女の人に振られてヤケ酒に付き合ったとか、かなり平和?なことをリヴァイは時折ため息もつきながら話してくれる。無愛想で無口に見られるけどリヴァイは結構話上手で聞き上手。そこにいなくても簡単に想像できてしまって楽しい。

「他人事だと思いやがって。あいつら面倒ばかりかけやがる」

そんな憎まれ口で話すけど声は柔らかい。
そうこうしていると店先にも店内にも花が飾られているお洒落なカフェに入っていく。
思わずリヴァイの顔を見るとふいっと顔をそらして「女が好きそうな店だと聞いた」とぶっきらぼうに言うけど耳がかすかに赤い。

ニコリと笑うと「さっさと席に行くぞ」と奥の席へと腰を落ち着けた。

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