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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第41章 壁外調査と捕獲作戦



「今日、我々は新しい一歩を踏み出す!前進せよ!!」

エルヴィンの激に応えるように一気に壁から走り出す。

寄ってきた巨人を援護班が仕留めて進路を作る。

「長距離索敵陣形展開!」


徐々に広がり、近づく巨人を避け信煙弾を打つ。

空に煙を次々ゆらゆらと繋いでいく。

「さぁ、こっからは二手に分かれる。油断は禁物だ。指示通り動いて!」

ハンジさん率いる巨人誘導組、モブリットさん率いる捕獲組。
連携を取りながらの作戦だ。

もし途中で巨人に襲われている仲間がいてもわたし達は助けに行けない。悔しいけど信煙弾をうってその他の班に任せなければならない。


「モブリット、ニファ、アーベル!誘導したら紫の信煙弾打つから捕獲装置は頼んだよ!!ケイジ、ティアナは私と誘導だ。充分距離を取って!!」

二手に分かれてすぐに4M級と7M級の巨人が2体接近してきた。奇行種ではないようだ。きっとハンジさんはこの巨人を捕獲対象にする。

「よし、そのまま距離を取る。ティアナ紫打って!」

指示通りに紫の煙を上げる。それと同時にリヴァイ班もこちらに向かい邪魔になる巨人を討伐する手筈になっている。

「距離3000!」「そのままの距離を保て!」

モブリットさん達の待機場所まではまだ少し離れている。断続的に信煙弾を打ち距離を知らせる。巨人が興味を失わないよう、馬の速度を緩めたり速めたりして目的地まで集中する。なにしろこの追いかけっこは失敗したら、終わり。

「いいよ、ついておいで!」

「距離2000!」ケイジさんが少し慌てている。小型巨人だからか足が速い。

「最高速度!」速度を上げて更に距離を取る。

7M級は興味を失ったのか、見えなくなった。

「1体いなくなった、仕方ない」

もうすぐ捕獲地点。速度を緩め、捕獲しやすいようにする。

緊張しっぱなしの追いかけっこが捕獲ポイントを過ぎると待機していたミケ班が巨人の四肢を切り落とす。動きが止まったところでモブリットさんの号令で先に槍がついてる特殊ワイヤーを巨人に突き刺し更に動きを留める。上下から刺したワイヤーはネットがついていて巨人を覆う。
巨人がもがけばもがく程ワイヤーとネットは食い込んでいく。

「木の上に登って!」立体起動で木に登る、その時だった。

ジャンプした巨人の再生した手がネットを破ってわたしの足を掴んだ。

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