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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第41章 壁外調査と捕獲作戦



「帰れ」

そのまま扉を閉じようとするとハンジが待って、待ってとうるさい。

「くだらん話なら削ぐ」

「確認とお知らせだけだから、取り合えず入れてくれる?」

「断る」

そんなぁと言っているが無視だ。

「重要でなきゃ、ここでいいだろうが」

「確かに!」とトンと手を打つハンジ。

「まず確認ね、ちゃんとティアナはあなたのとこにいるよね?」

肯定すると、「じゃ、お知らせ。30分後に会議入ったからよろしく!」
言うだけ言うとハンジはすぐに立ち去った。
嫌な予感がする。壁外調査は目前。今更なにを話すのか。
とにかく会議に出なくてはと準備にかかる。

体を拭き、団服に着替える。ティアナを起こさないようベッド横のサイドテーブルに新しい水と会議で留守にすると書き残して向かう。



「おい、今頃になってなに言ってんだ」

会議室には主要メンバーが揃ってエルヴィンが今回の壁外で一部班員の配置変更について淡々と話している。

「今回は巨人捕獲を優先にしている。その為にはハンジ班を前線にして他班はあくまでもサポートに回る。これまでの会議で決まっていただろう」

そうだ、目的は捕獲で間違いない。がティアナは前線配置ではなかった。医療班の警護に当たると決定していたはずだ。それに今までも本人の意思に関わらずに危険の少ない配置にしていた。

「おれの記憶が確かなら資金の為にティアナを前線には出さない主義じゃなかったのか」

「本人は毎回前線を希望していた。今回はハンジ班として彼女にも出てもらう、どこかおかしいか?」

反論はクソ程ある。考えたくはないが万が一のことがあったら…
俺の考えは読めているんだろう

「公私混同はやめろ、リヴァイ。ハンジ班の彼女を壁外の時だけ別班にするのは公平じゃない」

「はっ、今までそうして来たお前が言うには説得力が足りねぇな」

「彼女も前線で生き残れる力量があると判断した。決定事項だ」

険悪な雰囲気のなか、焦ったようにハンジが話しを引きとる。

「私も被害は出さないように最善を尽くす。何より私の班の近くにはリヴァイ班がつくじゃないか」

「壁外で絶対はないのは身に染みてるだろう、それでも出すのか」
みな無言になっているが誰一人として反対はない。
これ以上、話すのは意味がない。
ドアを乱暴に閉め会議室から出た。



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