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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第41章 壁外調査と捕獲作戦



壁外調査前になると全兵士は2~3日休暇になる。
兵団に残るのは少数でほとんどは家族や友人らに会いに行くなど思い思いの日を過ごす。

「エルヴィン、こんな時まで仕事か」

「そういうお前も休んでないじゃないか」

「急に休みと言われても何すりゃいいんだかな、浮かぶのは掃除くらいだ」

「ていうかさ、ここにみんな集まっているのは休憩なの?休日でいいよね?」

後ろ手に隠していたボトルを得意げに出して酒盛りをしよう!と言い出した。

「それはいい」とミケも賛成し兵団に残っている兵士も含め参加希望者は食堂に集合と声をかけるとほぼ集まった。
人数に対して酒が足りておらず、何人かで酒とツマミを買いに行くことになった。



「ねぇ、リヴァイ。大丈夫かな?」

ティアナの視線の先にはモブリットとゲルガーが次々と酒瓶を空けている。特にモブリットは見ていて気持ち悪くなるほどのペースで飲み続けて普段からは見ることのないハンジへの愚痴をこぼしている。

「あはは、いつもハンジさんに振り回されてばかりできっとストレスMAXだ」

ハンジ班の飲み会では見慣れた光景らしくティアナも驚かずにちびりちびりと飲んでいる。

「まったく気の毒な奴だ」

兵団に属するものならば奇行種を何とか人として生活できるよう尽力し常に胃薬を携帯しているのは有名だ。

原因のハンジは潰れているがモブリットはハンジを叩き起こそうとしているがあれは無理だろう。

「楽しんでいるかな?」

顔色一つ変えずにいるエルヴィンがティアナに声をかける。

「ええ、普段はみれないみんなの姿が楽しいです」

「それは良かった」そういいながらティアナのグラスに酒を注いでいる。これ以上は飲ませたくない。赤く染まったティアナは俺の前で見せるだけでいい。

「エルヴィン」牽制するとわざとらしく「私は邪魔のようだ、これ以上睨まれる前に退散しよう」

「行くぞ、もう充分だ」腕を引いてティアナを酒の場のから強引から俺の私室へ連れていく。

「いいの?せっかくみんなリヴァイと飲むの楽しみにしていたみたいなのに」

「どうせそろそろお開きになる。飲み足りないなら俺の部屋で飲めばいい」

本音を言えばこれ以上酔っているティアナを俺以外の誰にも見せたくない。
ふらつくティアナを支え私室へ連れて退散した。

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