第41章 壁外調査と捕獲作戦
今回の壁外調査は巨人の捕獲がメインとなる。
その為にはハンジさんを無理にでも休ませる必要があった。
エルヴィン団長からの無味無臭な睡眠薬を飲み物に混ぜたのが事の顛末だ。
指示を出すハンジさんの代わりにモブリットさんを始めハンジ班はこれまでの研究、技巧班とのやり取り等、ハンジさんが起きてもある程度は余裕が持てるよう動きまわった。
「あの薬は一日効くらしいが分隊長には半日効けば良い方だから、みんなそれまで頑張ろう」
モブリットさんの的確な指示で終わりが見えてきた頃にゆらりとハンジさんは起きてきた。
「時間ないのに、、寝てたのか…」
自分を責めるように苦々しい顔のハンジさんにモブリットさんは何事もなかったように「分隊長、おはようございます」と挨拶する。
「起こしてくれよ!?寝てる暇なんていらないんだ!」
「睡眠不足では分隊長の頭脳が発揮出来ません。どうですか、寝る前よりもすっきりしてませんか」
モブリットさんは、みんなで分担して大まかな作戦準備は終えていることをハンジさんに伝え、全部一人で背負わなくていいんです。とハンジさんを諌める。
ハンジ班みんなで頷くとバツが悪そうにポソっと「ごめん、突っ走り過ぎたね。ありがとう」と笑った。
※※※
ハンジの馬鹿が暴走して止まらなくなっているのをエルヴィンがモブリットに薬を盛ってでも休むように仕向けた。
以降、憑き物が落ちたようなハンジはちゃんと班員に指示を出し準備は順調のようだ。その他の班は捕獲を第一目的として様々なケースや予想外の事態にも狼狽えず対応できるようにそして合同訓練を欠かさずに行っている。だいぶ以前になるが50年以上前に捕獲に成功した例も文献として残されていた。
外野は壁内に巨人をいれて万が一の際は責任をとれるのか。
巨人は殺すだけでいい、捕獲しても意味がない。と好き勝手言うがエルヴィンがそいつらを黙らせた。
壁外について何も知らず高見の見物を決め込んでるやつらには反吐が出る。一見正論を言ってるつもりでその実は自分の命、財産を守りたいだけ。
「おい、死にたくなきゃ項を削げ!」
「連携のタイミングをずらすな!」
「すぐ体勢を整えろ、迷っていたら巨人の腹ん中だ」
兎に角、生きる術を叩きこむ。
毎日の厳しい訓練にも部下たちも生き抜く為にも必死についてきた。
