第40章 ※特別休暇※
リヴァイの執務室までの間にナナバさんとゲルガーさんにすれ違って二人は私達に話しかけようとしたけど、リヴァイは無視して歩いていく。
※※※
休暇から戻ってすぐにエルヴィンのところに顔を出してから、そう溜まってはいない書類仕事に取り掛かる。今は落ち着いているが壁外調査の話が出れば、馬鹿みたいに書類仕事が出てくる。
執務室に入るとエリーが机に向かっていた。
「今日はもういい、切り上げろ」
視線を合わさずに伝えると手早く片付けて「失礼します」と出ていった。
あれから意外にもエリーはそのまま補佐官として業務に当たっている。以前の纏わりつく視線はなくなり、補佐に徹している。
デスクには自分のサインが必要な書類がきちんと揃えられていた。
締切はまだ先だが、早め提出していたほうがいい。
出来上がった分を手にしてエルヴィンの元へ行くとティアナがいる。認識したのと同時に苛立ちが湧き上がる。帰還の報告だと言うがエルヴィンがソファにゆったりと座っているのをみると報告だけではないだろう。
以前はあれほどエルヴィンと話すことすら嫌がっていたのに今更なにを話すことがあるんだ。
エルヴィンがティアナを庇うのも気に入らねえ。
そう思うのと同時にティアナの腕を掴んでここから連れ出す。
「入れ」
乱暴に開けた扉の中に押し入れてたせいでティアナは前にバランスを崩す。
「なに話してた?」
「帰還報告とちょっとおしゃべりしてただけだよ」
「その割にはいい雰囲気だったな?邪魔したか?」
「いい加減にして!リヴァイ。報告と仕事の話と社交界の話だけ。勘繰るのはよして。それともわたしは信用してないって言いたいの!?」
声を荒げるティアナの姿に冷静になってくると自分が滑稽に思えた。
「悪い。どうかしていた」
「ううん、わたしももっと言い方があったね、じゃ仲直りしようよ!」
仲直りなんて言葉、ガキの頃だって言ったことねぇし、どうするのかも知らねえ。
戸惑っているとティアナがキスしてきて「はい、仲直り」
「仲直りってのはキスすることなのか」
誰にでもしてたのかも知れないと思うとむかつく。
「違うよ。わたしとリヴァイだけの仲直り方法」
「そうかよ」
自分とティアナだけと思うと気恥ずかしいかった。