第40章 ※特別休暇※
あっという間に休暇は終わり明日からは私たちにとっての日常が待っている。
「忘れ物はねえな?」
「子どもじゃないんだから」
宿の方にもお礼を行ってそれぞれの馬に騎乗する。
本当ならもう少しのんびり帰る予定だけど休暇に慣れてないのが悲しいところ。でもこの小旅行は忘れられない宝物。
ゆっくりと兵団へ戻る道を走りながら通る村で馬を休ませ、また走り出す。
※※※
夕暮れには兵団に着きリヴァイとはそこで別れた。
厩舎に馬を戻らせご褒美の人参を差し出しながら鬣を撫でる。リヴァイの愛馬にも同じようにしてから荷物を寮の部屋へ置いて無事帰還をハンジさんに報告する。ハンジさんからは怒涛の質問攻めにあったけどお土産とモブリットさんがハンジさんの気を逸らして分隊長室を出る。
「はあ、戻ってきたなぁ」
家に戻ったような安心感とリヴァイとの穏やかな時間が綯い交ぜな気持ちにさせる。
何か…忘れてるような…自室で色んな感情に浸っているとこで大事なことを、思い出した。
コンコン。ノックをすると名乗ると「どうぞ」と許可がでた。
恐る恐る開くと相変わらずデスクに積まれた書類に目を通しているエルヴィン団長が目を向けることなくサインをして次の書類に取り掛かっている。
「ティアナ・ディーツ戻りました!」
そこで始めて書類から目を離しジッと私をみている。
真っ先に戻ったのを団長に報告しなきゃいけなかったのだ。
「ああ、そう固くならなくていい。私も誰か来てくれないと止まらないところだったんだ。それよりも羽を伸ばせたかい?帰還には少し早いようだが…おかえり」にっこりと優しい笑みで迎えてくれる。
「休暇を頂きましてありがとうございました。明日から改めてよろしくお願いいたします」
「そんな堅苦しい挨拶はしなくていいよ。それより良かったらお茶を淹れてくれると嬉しい、勿論君の分もね」
「了解しました。少々お待ち下さい」
疲れた様子の団長に茶葉を選んで丁寧に淹れる。
執務机にソーサーを置こうとすると「そこのテーブルに頼むよ」と指定されテーブルにコトリとカップを置く。それと同時に棚からお菓子を出して団長は「お菓子でもつまんで土産話を聞かせてくれ」
以前ならこんなに近くで話すなんて想像もしなかった。少しだけ話して退散しよう。。