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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第37章 13代団長就任と幹部任命



今日の主な任務は備品確認。
リストと照らし合わせる確認は細かい部品も含める神経と時間がかかる嫌がられる作業だ。

「今日はティアナのおかげで嫌な仕事も早く終わりそう。…でも次は分隊長をお風呂に入ってもらわなきゃいけないのか、あー、もう!」

二ファは首を振りながら大きなため息をつく。ハンジさんは放っておくと何日も入浴しない。そんな時間は無駄と言い切る始末。
以前ハンジ班総出で入浴作戦を行ったがニファの一喝で大人しくなり今では入浴=ニファの図式が出来上がった。
嫌だ!!と抵抗するのを定期的に(異臭が漂う頃合い)ニファが引きずっていく。

「う~ん。こればっかりは、ね。」

「他人事だと思って…結構苦労するんだから。」
お互いに苦笑いする。

※※※

「終わった~!!!」「やった~!!」
背よりも高い棚の上から下までの確認終了に解放感から両手を伸ばす。

副分隊長のモブリットさんに報告しようと探していると眉を八の字にしてハンジさんを説得している場面に遭遇する。

「分隊長!!」

「えー。ヤダよ。閃いたんだ!」

「だからと言って…」

二ファとティアナがこっそり見るとまずい状況。

見なかったことにして二人でその場を離れる。

逃げたわけじゃない。これは、そう。戦略的撤退。

建物内では高確率で二人でいたら倍の確率で見つかってしまう。
二ファと分かれ避難場所を目指し訓練場へと足を向ける。

※※※

訓練場には厳しく指導をするリヴァイがいた。
真剣に部下の訓練をみている彼は凛々しくて心が跳ねる。

「遅い。そんなに巨人に喰われてぇのか!」

相変わらず口が悪いなぁ。それでも慕われ始めているのは人徳だろうな。

ずっと見ていたいけど、そろそろ仕事に戻らないと…

「カッコいいよね〜!言葉はキツイけどさぁー」

「わかるー!普段はキツイけどたま〜に見せる優しさがキュンとくる〜」

「でも、ねえ?」

「あー、あれね。私らじゃ無理無理。敵わないって!!」

よく耳にする単なる噂。兵団内は恋愛話に飢えてるから。


曇りかけた心も会える喜びの前ではなんてことない。

黄色い声も次第に消えていった。



仕事をサッサと片付け、ご飯食べて、お風呂に入って、準備して。

夜が待ち遠しい。頭の中はそれでいっぱいになった。

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