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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第37章 13代団長就任と幹部任命


秒だった。
みんなが次に起こることを想像した時には風のように受け止め着地していた。

落ちると覚悟していた兵士も一部始終見ていた者達も呆然としている。

「回りをみて飛びやがれ。」

「あ、ありが、とう…助かった…」

礼を言う兵士を後にリヴァイは再び立体機動で飛び上がった。

残された者はザワザワとさすが兵士長だ、見えなかった!と口々に讃え、助けられた兵士は念の為、医務室へと行ってこい。と上官に指示を受けた。

医務室に着いた兵士は木の枝でついた擦り傷だけで医療兵も驚いており、リヴァイの株は一気に上がった。

食事中もチラチラとリヴァイを見ては「凄かった」「人ひとり抱えて飛ぶなんて!」と賞賛している。

「おーい!リヴァイ!!こっちこっち〜」とハンジが手招きしているテーブルにドカッとつくとチッと舌打ちをしたのでハンジは「せっかく席取っといたのにひどくない!?」と騒ぎ始めた。

「うるせぇよ。」

「あれ、ご機嫌ナナメだねぇ。今日はあなたを讃える声ばかりなのにねぇ。」

「当然の事だろうが。いちいち、面倒くせえ」

「こんばんは、ハンジ分隊長。ご一緒しても?」

「やぁ、エリー。どうぞ!ねえ、こんな仏頂面の補佐なんて辞めてうち来ない!?」

「お誘いありがとうございます。リヴァイ兵士長の補佐はとても勉強になり充実してますのでまたの機会に 」と微笑みリヴァイの横に座った。

「そっか〜残念」

「お前のとこはモブリットがいるだろうが」

「そりゃモブリットは優秀だし班員も最っ高!でも分隊長になってから色々と研究できるようになったからさ、人手が欲しいんだ!」

「お前の部下が気の毒だな」

ハンジとリヴァイのやり取りをエリーはクスクスと笑っている。

「失っ礼だな!ちゃんとご飯もお風呂も交代しながら頑張ってるよ!」

「分隊長…もうそこら辺で止めて食事をすませて下さい!他の班員が交代できません!!」

「あっと、ごめん。モブリット。サッサと交代しなきゃね!」

やっと少しは静かになる。と変わり映えのない食事を摂っていると急いで食事をすませハンジは席を立った。

「うちの可愛い班員が待ってるから。じゃね!リヴァイ!!」

ハンジが走り去ってモブリットは2人分のトレイを片付け後を追っていく。

ティアナのことを一言も聞けないままリヴァイは黙々と食事を摂った。

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