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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第37章 13代団長就任と幹部任命



あれから数日たち、すっかり元通りに訓練や軽い書類仕事などをこなす一般兵士たちとは対照的に幹部となったリヴァイは悪戦苦闘中だ。
慣れない訓練指導、積み上がる書類。
特に書類仕事は今までとは全く異なり、部下からの書類に目を通し、これまでは処理したことのない内容の書類にまいっていた。


軽いノックにウンザリしながら「入れ」と答えるとエルヴィンとその後ろにいる女性兵士がにこやかに入室してきた。

「やあ、リヴァイ。仕事は順調かい?」

書類の山を顎で指して「この通りだが。」と棘のある言葉を返す。

「初めは戸惑うだろうね。」

しれっと宣うエルヴィンに「用件はなんだ。」とぶっきらぼうに対応するとリヴァイのデスクの前に女性兵士が並んだ。

「補佐が必要だと言っただろう。その補佐を連れて来た。」

「必要ない」と答える前に敬礼をした女性兵士が自己紹介をする。

「補佐を任命頂きました、エリー・バルトと申します。お役にたてるよう精一杯、頑張ります。」

苦虫を噛み潰したようなリヴァイはエルヴィンに断りを入れようとするが、エルヴィンは当分の間は頼るといい。と書類を見ながら推してきた。
実際、書類仕事に手こずって処理しても処理しても、なくならないのは事実。
エルヴィンに見透かされているのはいけ好かないが、受け入れることにした。

「よろしく頼む。」

「はい!こちらこそよろしくお願い致します。」

「じゃ、すぐにエリーのデスクなどを用意しよう。」

エルヴィンはドアの向こうに合図を送るとデスクやら椅子などを運び入れる兵士をみて見透かされているどころかエルヴィンの周到さにリヴァイは舌打ちをした。


※※※※※


「少し休憩しましょうか。」

「そうだな。」

「お茶を入れてきますね。」

書類仕事に没頭しているとエリーから提案され、目の疲れと肩の凝りを感じコキコキと首を鳴らす。

エリーが補佐官についてから書類の山は以前ほどの高さはなくなった。

ただ、日常が忙しない事には変わらずティアナとの時間は取れない日々が続いている。

「お茶をどうぞ。お疲れでしょうから、少し甘みのあるお菓子も用意しました。」

「ありがとな」

執務で関わることが当たり前になったリヴァイとエリーについて色々な憶測が飛び交っていることにリヴァイは気づいていなかった。

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