第37章 13代団長就任と幹部任命
なんと言えばいいのか……ティアナは助けを求めるようにリヴァイにチラリと見ると面倒くさそうに「そんなの知らんがティアナは俺のだ。」ヒョッー!と奇声を上げるハンジに「落ち着いて下さい!」とモブリットは抑えようとするが無駄のようだ。
「へぇ、ご馳走様。」「そうか、やはりな。」
ナナバもミケも驚きもなくニンマリと茶化すがリヴァイはどこ吹く風だ。隣でティアナは真っ赤になり、俯いてしまった。(プライバシー…なくなった気がする……)
これから更に追求されるかと思いきや呆気なく話題は別に移り、ティアナはホッとした。
私は仕事があるので戻る。とエルヴィンが席をたつととえぇ〜まだ早いよーいいじゃん仕事なんてさー!とハンジはブーブーと文句を言い、モブリットが諌めるもまだまだ飲むつもりだ
(はあ、リヴァイもハンジさんも内緒にって言ったのに……)不満はあったが仕方ないとジョッキで顔を隠しながらチビチビと飲んではハンジたちの話の聞き手に徹することにした。
どんちゃん騒ぎで酒に潰れた者が出て来た頃に介抱する未来が見えてしまった人達がテーブルの酒、ツマミを片付け、突っ伏すものを支えながら宿舎に連れ帰ることで終了した。
中には飲み足りない!と居座ろうとするが問答無用で酒は取り上げられ、千鳥足でも歩けるなら宿舎へ。
完璧に潰れているものは、ブランケットをかけて置いていった。さすがに女性も置いていく訳には行かず肩を貸して宿舎へと。騒いでいたハンジはモブリットとナナバで肩を貸して何とか宿舎へ戻って行った。
ふぅ。と何度目かの往復に疲れて次の酔っ払いを宿舎に送ると重労働に汗をかきベタつく体を夜風に当たって一息つくと同じくタチの悪い酔い方のゲルガーを蹴飛ばしながら宿舎へ送るリヴァイと鉢合わせた。
「おい、疲れたなら他の奴らはほっといておけ。」
「そうもいかないでしょ。大丈夫。こっちはほぼ連れ帰ったから。」
「そうか、無理はするな。」
ゲルガーがおお、女には優しいじゃねえかあ!と絡んで来るのをサッサと歩け。と腰に蹴りを入れ宿舎へと進ませる。
「うるせぇ、この酔っぱらいが。」
悪態をつきながら宿舎へと向かうリヴァイがティアナにもう一度「無理はするなよ。」と言って男性宿舎へと戻って行った。