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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第36章 変化※



一日休んだことでティアナはだいぶ回復し早く立体機動での訓練や乗馬訓練がしたくてウズウズしていた
まだ寝静まっている早朝から厩舎で愛馬のブラシッングしながら話しかける。

「最近は構ってあげられなくてごめんね。」
ブルルと鼻面を擦り寄せながら気持ちよさそうにしてティアナに顔を寄せる。
「くすぐったい!」

一通り世話をすると、背を撫でて今日の訓練に使用する立体機動装置の準備をする。

(昨日は休んでしまったし今日は頑張んなきゃ。)


準備が済むと今日の訓練場に急ぎ足で走ると既に集まっていた班長であるハンジが頭を擦りながらメンバーのチェックをしている。

「えっと……あっ!ティアナ!」「はい!!」
あまりの勢いに押され返事も大きくなる。

「訓練終わったら、私の執務室まで来て」

何か気に触ることでもしたんだろうか?




訓練も無事終了し、軽く汗を拭いて洗濯済の兵服に着替えてからハンジの執務室のドアをノックし返事を待って入室した。

「お疲れ様!ねぇー!ハッキリ聞きたいんだけど」

ハンジの目は巨人について語るときに似ていてティアナは固まった。長丁場になるのか?何を聞きたいのか?

「そぉんな顔しないでよぉ。リヴァイにまたゲンコツされるからさ」アハハと笑いながら言った一言にティアナは青ざめた。
上官に手を出すなんて懲罰ものだ。

「いっやぁ〜。そもそもは私がからかい過ぎたからね!」

普段から階級を振りかざしたりしないハンジは兵団内でも相談役にもなっていて、忙しいなか相談役にもなっている。そのおかげなのか兵団内の情報に強い。




「でね、さっきの話に戻すんだけど………ぶっちゃけリヴァイと付き合ってるよね!!」

誤魔化したい。非常に誤魔化したい。が、断言するハンジには通用しないことも知っている。

返事に困っていると「んー、まあ、知ってるのは私だけと思うけど?」

ギョッとして俯いていた顔を上げると楽しそうなハンジと目が合い、「二ヒヒ」と笑っている。

これは……否定しようとしまいと確信を持ってる。
リヴァイに自分から公にはしないでおこうと言ったのに。

「誰にも言わないで下さいね?」
と前置きとお願いをしつつ、ハンジからやや目を逸らして言った。

「リヴァイは…私の特別な人で、す。」




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