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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第36章 変化※



ふん。とハンジの抗議を相手にせず、モブリットがハンジの心配をしている。
普段ハンジやリヴァイと話す機会のない友人はそそくさと食べ終わり、訓練の準備があるから。と去っていった。

「おい。」

「はいっ!」

緊張しているティアナがおかしかったのか、クックッと笑うリヴァイを見てハンジやモブリットは二度見する。

「ねぇ、ねえ。ティアナ。今日はほんとーに変だよ?リヴァイもなんでそんなに上機嫌なのさ?」

「なんでもないです、普段通りです!」

これ以上の緊張に耐えられなくて急いで食事を摂るティアナにリヴァイ以外はポカンとしていた。


「う〜ん。やっぱり変だ。」

「なんですか、いきなり。」

今日の訓練を担当するハンジの呟きにモブリットは訊ねる。

「あの二人だよ。ティアナは挙動不審、リヴァイは朝からご機嫌だよ?リヴァイが朝から機嫌いいなんて今までにあった!?」

「そういう日もあるんじゃないですか。それよりも今日の訓練なんですが…」

真面目なモブリットは放っておくとすぐに脱線するハンジを目の前の訓練に集中させる為に気を削ぐ発言を続け、その成果もあって訓練が始まるとハンジも指導に本腰を入れた。

今日のハンジ班の訓練は2チームに別れて立体機動での飛びながら相手チームに襲いかかりゴールを目指すメニューだ。

「ほらほら!気を抜くと痛い目にあうよ!ガスは最小限、重力と慣性を上手く利用するんだ!!」

いつもはおちゃらけてる事が多いハンジも訓練が始まれば鬼と化す。

「そこ!アンカーを刺す場所をよく見極めろ!」



やっと少しの休憩が与えられ、水をゴクゴク飲み干す者、息を整える者と様々だ。

「あちこちが痛い……」

「やっぱりね。」

「ハンジさん!」

「どこか体調悪いんじゃないかい?」

「いえ!そんなことはありません!」

「んー、やたらと今日は緊張してるようだけど何かあったろ?」

途端に昨夜を思い返してしまった自分に腹が立つ。

何とかこの場を上手く交わさなきゃ。
そう思えば思うほどうまい言葉が出てこない。

「今日のティアナは動いている間ずっと動きが変だよ。特に足腰に妙な力みが入ってる。」



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