第36章 変化※
時が一瞬止まったようにリヴァイは感じた。
彼女は何と言った、何を言った?
自分に都合のいい妄想が言葉になったのか?と珍しく狼狽えていると、ティアナは俯いてしまった。
「ご、ごめん。忘れ、」
最後まで言わせるか!とばかりに頭と腰を引き寄せ先程よりも深く口付ける。
「嫌なわけねえだろ、行くぞ。」
ティアナの手を掴み焦りと興奮で宿舎へと戻る。
浮き足なまま、それでも誰にも邪魔されないよう周囲に警戒しながら、こっそりと自室に手を貸しながら窓から音を立てずに入る。
大部屋だが今はリヴァイだけの部屋。
大人しく着いてきたティアナの緊張しているのが繋がる手からも伝わる。
シャッとしっかりカーテンを閉め、頬を包みながら抱き締めてティアナに最後の確認をする。
「本当にいいのか?今なら止められる。」
「だい、じょぶ、いいよ」
本能が理性を吹き飛ばした。
今までのキスとは違う熱くて噛みつくようななキスをし背中に回した手でティアナの背をなぞる。
身体中の細胞が熱くて騒いでいる。
彼女から漏れる吐息にリヴァイの脳が蕩けていく。
優しく抱きたい、滅茶苦茶にしたい。
反する気持ちが駆け巡る。
今までで一番激しくて長い口付けにティアナが力を抜き、リヴァイは彼女を横に抱き上げ、なけなしの理性で優しくベッドにティアナを横たわらせる。
ティアナに覆いかぶさりながら何度も何度もキスを落としていく。
「俺でいいんだな?」
瞳に薄く水を湛え「リヴァイがいい」と羞恥を露わにしてティアナが言う。
優しくキスをしながら頬から首筋を軽く撫でるとティアナがビクリと強ばる。
大丈夫だ、と伝えたくてまた唇を落としつつ、驚かさないようにゆっくりと慎重にティアナの服のボタンを外し鎖骨に首に唇にキスを落とす。
「り、リヴァ」
「俺にティアナを見せてくれ。」
ボタンを外し終えると胸を覆う下着が露わに、ゆったりとしたズボンを下に脱がすと大事な部分を守る下着が見え、彼女の見えなかった肌がリヴァイを刺激する。
恥ずかしそうに顔を横に背け両手をクロスさせ胸を隠そうとするティアナに喉がなる。
それが益々リヴァイを追い立てる。