第31章 気付いた?
「えっ と、私です、か?」
「そう」
「…恋愛、感情としてはよくわかりません。でもリヴァイの行動や言葉で揺れる自分もいるのも事実です…」
「うん。そっか」
ここまでにした方がいいか?自分の気持ちには自分で気づいた方がいい。でないと、いつか自分の気持ちに自信もなくなってしまう気がする。でも…鈍感な二人には誰かが少しだけ背を押してやったほうが後々いいような…
いや、今はここまでだ。
「うちのモテ男を紹介しただけだよ!後は貴族にも人気なエルヴィン…は腹黒いか、ミケは変態だし、ゲルガーは酒好きすぎだ…」
「ハンジさん!!ハンジさん。落ち着いてください!言い過ぎですし、皆さんにも選ぶ権利はありますからっ!」
「あ、やっちゃったね〜人の色恋沙汰って心理が面白くてね」
「ハンジさんは、、やっぱりモブリットさんですか?」
「はい?巨人ちゃんに決まってんじゃん!!」
(モブリットさん、巨人に負けちゃった…)
「でもさ、人様の恋愛沙汰には距離を置いてねティアナ、理由はわかってるでしょ?」
「はい。身に染みました。首は突っ込まないようにします。」
「うん!上出来。何か言われたらいつでも相談乗るから遠慮しないで。」
「ありがとうございます」
「ティアナの恋愛相談にも乗るから気兼ねなく告って」
「もう!ハンジさん!」
「ごめんごめん、いじめすぎた」
お茶も出さずに話し込んじゃったね。もうこんな時間だからとハンジは優しく笑いティアナの自室まで送っていった。