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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第29章 暴こうとした罪の罰を知らぬ振り



モブリットさんとハンジさんが様子を見に私の部屋にきた時、ベッドでダルダルしていた。
ノックの音でハッとしたが、そこはハンジさん。
返事を待たずにガチャと開けてしまった。上司に寝間着姿を見られるのは嫌だ、絶対に。
本当は立ってしたかったけど、シーツに包まり、敬礼をするとハンジさんに大笑いされてしまった。お腹を押さえて笑う人に大丈夫?なんて聞かれても、大丈夫じゃない。


「ごめん、ごめんよ。あんまりにも可愛いかったから。」

さ、食事食べなよ。と夕食のトレイを丸テーブルに置いてくれた。
本来なら、友人だったり同部屋の仲間が持ってくるのだけど、一人なのでハンジさんがわざわざ届けてくれたらしい。

モブリットさんも医療兵から状態は聞いたのか、何度も謝ってくる。

「本当に気にしないで下さい、、モブリットさんのせいじゃなくて軟弱な私がいけないんです」

収集のつかない謝り合戦にハンジさんが、もう終わり。ね。と間に入ってくれて収まった。

目の前で夕食食べちゃって!と言われても、上司に見守られ食べる夕食は気まずい。
どうやら食欲があるのか確認したいらしい。
モグモグと食べている間もハンジさんから今日の面白かったことなどを聞かされてだんだん上司の前でご飯なんて、とかはなくなった。(一番見たいと思ったのは書類仕事を溜めてナナバさんに怒られてたミケさんだ)
食欲は問題なさそうだね。後で片付けに二ファ寄越すから。と言って二人は出ていった。


暫くは歌えない。というか、あの場所に行けない。リヴァイにそれを知らせたいけど。最低限しか動かないように言われてるので食堂とか談話室にだって行けない。

どうしたものか?と悩んでいると二ファが片付けのために来てくれた。
「大丈夫?」「大丈夫、休めば良くなるから!」と話しながらピンッと来た。二ファからメモを渡してもらおう。

ちょっとお願いがあるんだ。と言うとまだ、内容を聞いてないのにうん!と気持ちいいくらいの返事をしてくれる。

サイドテーブルに紙とペンを用意してサラサラっと経緯を簡単に書いて、暫くは行けないことを記した。

「何?恋人?やだ、いつの間に!」と暴走しかけているのを止めたのはメモの相手。リヴァイの名前だった。



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