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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第23章 話したい



ハンジは憂鬱だった。自分が良かれと思った行動はティアナを無駄に傷つけリヴァイに罪悪感だけを齎したかも知れない。

それでも彼らが会えば淡雪の雪解けのようになると感じたのだ。

エドとユンカーに囲まれ、状況の説明をしていると彼らは任務と私情は分けて当たり前でハンジの行動は掻き回しただけと、諭された。その通りだ。

しかし、リヴァイは公演後から荒れ始め段々と酷くなっていくばかりだし、それはタイミング的にティアナに関わることが原因だと直感した。

今のままではリヴァイも場合によってはティアナもお互いを避け続ける、そう思ったら動かずには居られなかった。
恐らくリヴァイはティアナに近くにいて欲しいと思ってる。友情なのか愛情なのか、また別なのかは知らない。
なのに、あの不器用、無愛想は上手く伝えることもできず、傷つけるだけだった。

兵団の遠い部隊に移動となってたって私にとってティアナ、リヴァイは部下である前に友人だ。

明日はどう転がろうとタイムリミット。







夕食の席にもいないティアナはずっと部屋にこもっている。ユンカーはハンジとリヴァイが原因だと睨んでる。元々は本部で何かあった、それはここ最近のティアナを見ればわかる。しかし、それで揺らいでは医療隊では使えない。

「リシナ、悪いがティアナに食事を持って行ってくれるか」

「了解しました。あの、、班長、ティアナはどうしちゃったんですか?本部の方達が来てから余計に…」

「リシナ、とにかくティアナに少しでも食事を食べて元気を出してもらおう」

質問には答えずに食事すら摂ろうとしないティアナに食事を摂らせようとリシナに任せ、ハンジとリヴァイ、それぞれの部屋にも食事を運んで欲しいと頼む。

先程の話でユンカーに会うのはハンジもリヴァイもあまり良い気分にはならないだろうからリシナには悪いがこちらも頼むしかなかった。

本部、医療隊を巻き込んでの騒動に頭痛すら感じる。
鎮痛剤を飲んでから今日出来なかった仕事をユンカーは黙々と片付け始めた。


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