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君がそこにいるならば【進撃の巨人/リヴァイ】

第21章 巡回公演



ブンブンと手を振って先を行くハンジさんの後を追いかける。
まず、どこへ行くのかがわからない。
普通に考えれば団長室…でも方向が違う?とにかく逸れないように追いつこうと歩みを速めると廊下の曲がり角手前で二ファに気付いた。
二ファは大きな瞳をもっと大きくしてポカンとしている。

「二ファ!」思わず駆け寄って抱きしめると二ファはティアナ?と確認してくる。それが可笑しくて笑い声がこぼれるとギュっと抱きしめ返される。

「元気?」

「ティアナ!いつ来たの!?」

「今着いたとこだよ、みんなは元、」

「ハイハイ、感動の再開だけどちょっと待って。行くところがあるからね」

ハンジさんにベリっと引き剥がされ、ズンズンと先に行ってしまう。
慌ててハンジさんに着いていく。


「ハンジさん!団長室は?」慌てすぎて敬語じゃなくなった。

「ん〜。この時間なら…」

この時間?噛み合わない返事に戸惑っていると到着したみたいだ。

「あ、いた。ティアナこっち、こっち。」

ハンジさんが手を引いていく先は食事をとる人で賑やかだ。そして、彼らもいた。

「久しぶりだな。ティアナ」


「元気そうで何よりだ」

「………」

どうしてこの三人が一緒なんだろうか?これも織り込み済みですか、ハンジさん。

「食事とってくるからさ、ここに座って。はい!」

上官二人に敬礼すると直れ、と笑顔で返される。

「早く座りなさい。疲れただろう?」

エルヴィン分隊長が優しい言葉をくれる。

「ありがとうございます。」

背中がモゾモゾする感覚のまま座ると目の前はミケ班長で、斜め前はエルヴィン分隊長。私の横はリヴァイ。切れ長の目と視線があったので会釈するとチッと不機嫌そうな舌打ち。

「はーい。どうぞー。モブリットも見つけたから一緒に食べよっか!」
ハンジさんはミケ班長の隣、モブリットさんが私の横に。

傍から見るとほぼ幹部に囲まれてる+両手に花??状態な…片方の花はハンジさん限定だし、もう1人の花は不機嫌で話もしないから両手に花でもない。
同じテーブルで食事してるはずなのに居心地が悪すぎる。
できるだけゆっくりと食事をとり、私からの会話は避け聞かれたことのみ返答する。

(評判いいと聞いてるが向こうでは大丈夫か?)

(ハンジとリヴァイが泊まり込みで会いに言ったそうだね)


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