第2章 おはなし
あわわわ···
「いつのまに森の中?!えっ!?···とりあえず下ろう」
私はその場を歩き出し下り道を探す
そんな時だろうか、
がさがさ
何かが歩く音がする
がささっ!
「ーー!」
その時見えた物は
小さい子供
赤茶の髪の毛に綺麗な顔
その子は私を見る度に
「お前···桜か?」
私の名前を呟いた
「えっ、何で私の名前を?というか君迷子?お母さんとお父さんは?」
「···居ない。俺には秀吉様とおねね様がいればいい」
どくん···
(なんか聞きなれた名前)
「桜、俺はお前に会いたかった。今度こそ···」
ぐいぐい
「あの··君?!··きゃっ··!」
突然桜吹雪が舞い散る。
季節的には桜が似合わない。初夏に近い