第2章 おはなし
ばたばた
「遅刻しちゃうーー!行ってきます!」
「桜!」
ききっ
「はい!」
「··何があってもあなたの家はここだからね」
「?、お母さんどうしたの?」
「なんでもないよ。行ってらっしゃい」
「?、変なお母さん···」
ぱたん···
「···これで何回目の今を見てるのかしら」
「今回は"大丈夫"じゃろ」
「そうね···あの子を信じましょう」
そうとある病院で
ぴっぴっぴっ··
「···」
「····殿」
「まだ寝てないのか左近」
「あ〜おはようございます。吉継さん、いつかひょっこり目を覚ましそうな気がして」
「そうか、だがずっと起きるのは体にも悪い」
「バレてましたか~···」
「三成、早く起きてくれ」