第2章 おはなし
ーーーーー·····
「今日も秀吉様の大阪は皆、明るい」
ひとりが呟く。
小さな
小さなお墓に
「俺は決めた、秀吉様の天下統一を成し遂げる。そしてお前の後を追うよ桜」
「それはいけない流れだぞ三成」
「吉継か。」
「桜はそんな最後を望んではいないぞ。友の俺も同じ意見だ」
「···もういないんだ」
「まだ後を追うなら秀吉様の天下統一を成し遂げてからだな。だがそれを阻止するのは友の役目だ、お前は死んではならぬ」
すたすた··
(死んではならぬ。か)
くるっ
「また来る」
小さなお墓に添えられた。刀
ひとりは先ゆく友の後に続く。
そして
現代
20××年