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【PSYCHO-PASS】名前のない旋律

第5章 狂王子の帰還


「しかもその人、昔は私と同じ境遇だったらしいんだよね……」
「まさかそのトラブルメーカーも昔は優等生で考査のポイントも700オーバー、、、とか?」
 水無瀬が聞く。
「そう! そんな感じ!」
「もしかして……だけどさ」
 と、船原がそのあとにフォークを常守に突き出してこう言う。


「アナタの部下とアナタ、本当はよく似てるんじゃない?」


 「……え?」という驚き声をあげた常守を余所に「外見とか性格とかそういうのは置いていて、魂の根っこの部分みたいなものが」と船瀬は説明する。常守はどう返していいかわからずに言葉をつまらせる。すると、左腕についている端末からコールが鳴る。確認すると、その呼び出し相手は宜野座らしい。

「急ぎの仕事! 行かなきゃっ」
 と常守は椅子にかけてあったコートと荷物を持って走り出す。「って、まだ会ったばっかりじゃん!」と背後から聞こえた船原の声に「今度埋め合わせするから!」と常守は走りながら言うのであった。

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