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【PSYCHO-PASS】名前のない旋律

第4章 はじまりは唐突で不確実に幕が上がる


「……美しくて、綺麗で、格好よさそうな人ですね……」
 常守が思ったことを素直にそう言った。それに反応した征陸は「そうだなあ」と返す。それから常守が写真を持っていた位置に顔をひょい、と出した縢はこう言う。
「いつみても綺麗な顔だよな〜、まぁー写真だけどっ」
「……真壁さんがヴァイオリンを弾いてたんですよね……」
「あぁ」と征陸が答える。そしてそれに続いて
「亜希はな、よくここ(公安局)のテラスで弾いてたんだ。……あれは綺麗な音だったなあ」
 と言うのであった。


 (確か、このビルの51階にあったテラス……)
 「へぇ、そうだったんですね」と常守は言う。そんな彼女に「て言うか朱ちゃん、そんなに気になるんだったら聞きゃいーじゃん、当事者に」とからかい気味で言う縢。それに「うん、そうなんだけどさ………なんか気まずくって……」と常守が返す。



(……真壁さんと狡噛さんって一体、どんな関係だったんだろう………)
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