第5章 雨のち晴れ(時透無一郎)
「ねー飛鳥。
最近不死川くんと仲良いね!
付き合ってるの?」
昼食時カナヲがそんなことを聞いてきた。
私は思わぬ発言に酷くムセた。
ゴホゴホゴホ…
『付き合ってないよ!
弟くんや妹ちゃんが懐いてくれてて…
それでたまに話しをするだけだよ。』
「ふーん…?
でも最近不死川くんのファンの子たちの間で
噂になってるみたいだよ?
なんかお似合いって騒がれてるみたい。」
『ええええ…。
もし聞いたら否定しておいてよーっ』
「…飛鳥…。
私は飛鳥に幸せになってもらいたい。
不死川くんならきっと…
飛鳥のこと笑顔にしてくれる
と思うよ、、、」
カナヲは無一郎のことを言ってるのだろうか…
私がいつまでも彼のことを引きずってるから。
『…ありがとう、カナヲ。
私、ちゃんと自分で幸せ見つけるね!』
そもそも不死川は私のこと
そういう風に見てないけどね…