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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第1章 この気持ち (時透無一郎) *


10分程遅れ、無一郎が屋敷に到着する。
「疲れた…」と部屋に行こうとしたが
なんだか屋敷が騒がしい。
「どうしたの…?」と炭治郎に聞く。
「時透くん!おかえり!
 実は飛鳥ちゃんが…」
炭治郎の言葉を書き終える前に
無一郎は飛鳥を横抱きしている冨岡を見つける。
彼女はびしょ濡れで身体は傷だらけ。
意識がないのかぐったりしている。
いつも元気な彼女が…と言葉を失った。


「飛鳥さん!大丈夫ですか?
 聞こえますか?
 凄い熱…こんな状態で鬼と戦ったの?
 身体もこんなに冷たくて…
 冨岡さん、とりあえず処置室へ
 運んでください!」
『んあ……し…はん…?』
「!東雲…!」
『や…あるけ…るのでおろ…して
 ください…おも…いので……』
「…静かにしてろ。
 もうすぐ横になれるから…」
飛鳥は再び意識を失った。
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