第3章 照れかくし(時透無一郎)*
「つまり……
僕は君にとって両思いではなく
片思いの相手だと…そう言ってるの?」
『…はい…。
師範が初めての相手だったことは
凄く嬉しいです…
ただ…師範にとって私は
たまたまそのときそこにいた
ただの性処理の女…だったわけで…』
「…どこまで馬鹿なんだよ、、、」
グイッと引っ張られ
横にいた筈の師範が私の上にいる。
「よく聞いて。
俺は好きでもない女にキスなんかしない。
欲情もしなければ興奮もしない。
こういうことするのは、好きな女にだけ。」
『…それって、師範…
私のことが好きなんですか…?』
「…そういうこと。
そこまで言わないと分からないなんて
君は本当に鈍感だね。」
師範は顔を真っ赤にしながら
髪の毛で顔を隠す。
『師範…なんだか可愛いですね…』
「………」
『私…今凄く幸せです!
ありがとうございます…』
「ねぇ?両思いだとは言えど
まだ結婚もしてないのに
君の中に僕のを注いでしまったことは
良くなかったと思う。
僕はちゃんと責任を取らないといけない。
だからさ…このまま子供作ろっか!」
『………っはぁ????
なにを言って…んーーー、、、』
「ほら、僕また元気になっちゃったし…
若さもあるから何回でもできるよ。
それにさっき可愛いって言ったこと、
後悔させてあげる。
…今夜は寝られないからね。
覚悟してね!」
『やっ…ちょっ…もぉ無理ぃ……』
こうして私は朝まで抱かれることになった。