第3章 照れかくし(時透無一郎)*
それからこの数日、私は師範…
ではなく霞柱のことを避けるようになった。
まぁ…もう関係ないんだ。
彼も私のことなんてどうでもいいだろう。
継子ももっと優秀な人にすればいい…
『あ、カナヲちゃん…』
彼女は誰かと話してるようだ。
向かおうとすると…
『…え?師範…?』
そこには楽しそうな話しをしている霞柱の姿が。
『…私…3ヵ月間一緒にいて、
あんな顔の師範見たことない…』
そう…私は彼に笑顔を
向けてもらったことなんて一度もない。
『…師範って呼ぶ癖直らないな…』
私は静かにその場を離れた。
霞柱は…カナヲちゃんを継子に
するのかな…
あの子すっごく優秀だもんな…
かなり強いし…
きっと霞柱もああいう子の方が
いいよね、、、。
『あっ…冨岡さんっ…!!』
私はずっと探していた人を見かけて
駆け寄った。