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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第3章 照れかくし(時透無一郎)*




『いちっにっさーん…』
夕ご飯を食べたあと私は敷地内で
剣振り・呼吸の練習をしていた。
《カァカァ…真珠ノ森ニ鬼出現。
 至急向カエーーー》
鎹鴉の指示があり私は急いで現地に向かった。





『…霞の呼吸 参ノ型 霞散の飛沫』
「ゔああああああ…」
シュッ… ゴトッ…
(はあはあ…4体か…結構手こずってしまった
…師範の言う通り…これじゃあ
まだまだ駄目だっ……!
久々の鬼退治は結構しんどい…)
ガバっ
『!?』
「よくも俺の仲間たちを殺ってくれたな…」
『…っ離せっ…!』
「…女か…そこそこ可愛いらしいな。
 そのまま喰うのは勿体ないから、
 ちょっと楽しませてもらうかな…」
ツーっと鬼の長い爪が私のお腹をつたう。
逃げ出さないと…犯られるっ…
そう思ったが力が強くて逃げられない。

『やめてーーー…』
叫んだときだった。
「霞の呼吸 伍ノ型 霞雲の海…」
「ぎゃああああああああ…」
鬼が目の前から消え、
私の身体は自由になった。
『…師範…』
「…何やってんの?」
師範が助けてくれたのだった。

『助けてくださって…
 ありがとうございました。』
「別に。君弱いくせになんで
 1人で来たの?
 僕が来なかったら鬼に弄ばれて
 喰われてたんだよ?」
『………』
師範の言う通りだ。
もし師範が来てくれなかったら
私は今頃…

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