第3章 照れかくし(時透無一郎)*
『…って訳でさぁ。
私相当師範に嫌われてるみたいなのよ。』
「なるほどねー…
でも時透くんって誰にでも
そんな感じだと思うけど…」
「確かにな。
俺なんて冷たい目されるわ、
無視されるわ…記憶戻った今は
マシになったけど酷かったぜ〜」
『伊之助は馬鹿だもん。』
「はっお前ふざけんなよー!」
『ばーか、冗談だよ!
でも私には特に冷たいというか
厳しいというか…
いーっつもネチネチ嫌味ばかり
言われるんだよねぇ…
継子ってそんなもんなのかな…』
「時透くん、本当はお兄さん想いの
優しい子なんだけどね…」
『…なんで私あの人の継子になったんだろ』
「あ、それは時透くんが…」
「おーいっ、お前らメシだぞー!!」
『あ!天元さんだっ!』
「あー腹減った〜」
『私も〜!!!』
私たちは食事処へ向かった。