• テキストサイズ

《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第2章 変わりなんかじゃない(伊黒小芭内) *




『…ごめんなさい。
 もうここにはいられません。
 帰ります。
 本当に…ありがとうございました…!』
小芭内は飛鳥の腕を掴む。
「…そんな格好で外へ出るなんて許さない」
『え…』
風景が変わった。
小芭内が飛鳥の上に馬乗りになっている。
目の前には綺麗な彼の顔。

「…どうだ、怖いだろ?
 お前はもう力がない。
 男に襲われたら勝てないんだ。
 …俺も男だ。
 そんな簡単に男を誘うな。」
そして小芭内は口元の包帯を取る。

『ーっ……!』
「驚いただろ?
 汚いのは俺だ。お前は汚くない。
 見た目も心も綺麗なままだ。」
『………』
飛鳥は彼の口元の傷にそっと
口づけをする。
「!!!」

『…見せてくれてありがとうございます。
 でも…全然汚くないですよ…
 包帯をとっても綺麗な顔をされてる。
 その綺麗な2色の目で見られると
 本当に吸い込まれそう…』
と飛鳥は笑って言った。

/ 317ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp