第15章 無口な狼(冨岡義勇)*
『や、やだっ……!』
ブラウスを引っ張られボタンが飛ぶ。
そして飛鳥の白い肌が露わになる。
義勇は鎖骨辺りをキツく吸う。
『いった…い……』
飛鳥の言葉は無視してどんどん紅い証をつけていく。
抵抗しようとするも男の力には敵わない。
『ねえ冨岡っ…ダメだって……!
あんたにはもっと沢山相手いるでしょっ…
まさか酔ってるの…?』
「…は?」
『冗談キツいって…!!
モテるあんたが、なんで私を…っ!
今ならまだ間に合うから、もうやめて…』
このとき義勇は僅かな良心がプチンと切れた。
「東雲…この状況でよくそんなことが言えるな。
…まぁいい。」
『…?
とりあえず私は帰るから…ゆっくり休みな…』
「誰が帰すって言った?」
『え……』
飛鳥は義勇の顔を見て思わず震える。
妖しく笑い飢えた獣のような目をしている。
『冨…岡、、、?』
「どれだけ鈍いんだ?
俺、男として意識されてないのか…」
『だって、冨岡だよ…?
同期だし仕事仲間だし…それにいっつも周りに女の子いるし告白だってたくさんされてるし…
そんな人が私に構うなんて、冗談か揶揄ってるとしか思えないよ…』
「…俺が何を言っても信じてもらえないってことか。」
『…ごめん…とりあえず、帰らせてくれる…?』
義勇は飛鳥の両手をネクタイで縛り上げた。
『はっ、え、ちょっと待って、何するの!?』
「今日は帰さない。」
『ヤダこんな格好…!!
お願いだからネクタイ外して…!』
義勇は飛鳥にキスをする。
『んんんっ!?』
義勇の舌が飛鳥の口内に入り動き回る。
突然のことに飛鳥はそれを受け入れざるを得ない。
ぷはっと解放されたときには既に彼女の顔は蕩けていた。
「身体に教えてやる。」
義勇は飛鳥の耳元でそう呟くと行為はどんどん深くなっていった。