第15章 無口な狼(冨岡義勇)*
『ん、、、』
飛鳥はあのあと意識が飛んだ。
そして目が覚めたのだが…
『え、え、え!?ここどこ!?』
知らない部屋、自分はベッドの上…
飲んだ後の記憶がないため飛鳥はパニック。
『服…は着てる…何もなかった…よね?
とりあえず誰も来ないうちに出よう…』
扉を開けるとそこにはー…
「目覚めたか?」
『うっわあああああああああ!?』
「…煩い。」
『とっ、冨岡!?』
なんとそこには同僚の義勇が立っていた。
しかも…
『なっ、なっ、なんで、裸っ!?!?』
「風呂入ってた。」
『あ、あの、ここは一体…?』
「俺の家。」
飛鳥の思考回路はぐるぐるしていた。
裕貴と光のバーで飲んでいたこと、3人で元カレの話しをしたこと…飛鳥の記憶はそこで止まっている。
何故義勇の家に来ることになったのか?
『…冨岡、ごめん。
私記憶が全くなくて…
ちょっと一緒に飲んでた人に連絡してもいい?』
そう言って飛鳥はスマホを出し裕貴に連絡をしようとしたときー…
「…光って奴か?」
『え?なんでその人のこと知ってるの?』
「東雲って真面目でウブな奴かと思ってたけど違ったんだな。」
『いきなり何…?どうしたの、冨岡…わっ!!』
義勇は飛鳥の腕を引っ張り再度寝室へ連れ込んだ。
そして彼女をベッドへ放り投げた。
『ちょっと、冨岡?何するの!?』
義勇が飛鳥の上に乗ってきた。
『何何?どいてよ……』
「彼氏いるの知ってたからずっと我慢してた。
見守ってるだけでも幸せだったし。
でも別れて、しかもその日に新しい男を作って…
そんなに尻軽だなんて思わなかった。」
『待って…何言ってるの?
全然意味分かんないんだけど…』
「男なら誰でもいいってことだろ?
なら俺でもいいよな?」
『やっ…!ちょっとやめ……!!』
飛鳥は義勇を制止させようとするも間に合わず服に手をかけられてしまう。