第14章 恋愛事情2(時透無一郎)*
「飛鳥さん、今夜って予定空いてますか?」
『と、時透くん…!
ごめん、今日は予定があって…』
「分かりました!」
『(嘘ついちゃった…ごめん、時透くん!
でもこのモヤモヤが消えるまで一緒にいるのは辛い…!
ま、相手は炭治郎くんだし彼とも仲良いし…問題ないよね)』
〜夜〜
「飛鳥さん珍しいですね、飲みたいなんて…
お酒弱いんじゃ…?」
『大丈夫!
ちゃんと加減するから!』
「ならいいんですけど…
それで?どうしたんです?
時透くんと喧嘩でも?」
『え、なんでいきなり…!?』
「匂いがその匂いですもん。
上手くいってないんですか?」
『…付き合ってることも知ってたんだね。』
「勘ですけどね。
相手まで分かりませんでしたけど、時透くんの匂いがしましたから。」
『…ほんと鼻いいよねぇ、、』
「…なるほど。
それで不安になってるんですね〜」
『炭治郎くん同じ男としてどう思う…?』
「まぁ、健全な男なら半年も待てないと思いますが…
でも時透くんの場合ちゃんと理由があると思うんですよね…
飛鳥さんのこと相当大事にしてると思いますよ。
だからこそ手を出さないんじゃないかな…」
『でも半年も?』
「そういうのは関係ないと思います、少なくとも彼にとっては。」
『そうかなぁ、、、』
飛鳥は炭治郎の言葉を素直に信じることができなかった。
付き合うまでは分からなかったが、無一郎はかなりかっこいい。
職場の女性たちはいつも彼の話しをしている。
他にも可愛い子がいるのに何故自分なんだろう…
飛鳥は到底理解できなかった。