第14章 恋愛事情2(時透無一郎)*
「ねぇねぇ飛鳥!
時透くんと付き合い始めたって本当??」
会社へ向かう道中、蜜璃はニヤニヤしながら飛鳥に聞いた。
『あ、伊黒さんから聞いた…?
うん…実は半年くらい前から…
ってあれ、蜜璃って時透くんのこと知ってるっけ?』
「うん!大学同じだったからねー!
まぁ被ることはなかったけど卒業後もよく遊びに行ってて元サークルにいてね〜
会ううちに仲良くなったのよ!
伊黒さんもだし冨岡さんやしのぶちゃんもみんなその繋がりよ〜」
『なるほど…!
大学のサークル繋がりだったんだね!』
「当時から美少年でファンクラブとかあったらしいわよ!」
『へ、へぇ…
確かに綺麗な顔立ちだもんね〜
背も高いし細いし。』
「でも女の子との噂は何一つなかったんだって!
だから飛鳥…あなた凄いわ!
まぁ飛鳥は素敵な子だからねぇ。
可愛いし優しいし一緒にいて安心するし癒されるし…
その笑顔とか本っっっ当に最高!!!
もー、3年間寂しかった〜!!!」
『蜜璃褒めすぎだよー!』
「だって事実だもん!
伊黒さんの次に愛してるわっ!!!」
『ははは、私も蜜璃大好きだよっ!!』
そんなこんなで会社に到着。
「甘露寺、おかえり。
大変だっただろう。」
「冨岡さん、お久しぶりです!
いえいえとんでもないです!」
「甘露寺さん、おかえりなさい。
お疲れ様でした。」
「時透くん、久しぶりね!
社会人になって会うのは初めてだから変な感じね〜!
もー、かっこよくなっちゃって!」
「…はは、ありがとうございます。」
小芭内に睨まれ苦笑いの無一郎。
「甘露寺、今週はとりあえずゆっくり休め。
来週からまた頼むぞ。」
「はい!
またよろしくお願いします!」
義勇の言葉に笑顔で返事をする蜜璃。