第12章 光炎万丈(煉獄杏寿郎)*
「東雲さん、わざわざすみませんでした…
僕のためにありがとうございます!」
『いえいえ!
むしろこちらこそすみませんでした!
いきなり泣いてしまい…お見苦しい姿を…』
「とんでもない!
あの東雲さん…
もしよかったらまた会ってくれませんか?」
『勿論です!
私なんかで良ければ是非…!
今日凄く楽しかったです。』
「ありがとうございます!
それと…飛鳥さんって呼んでもいいですか?」
『はい!
では私も勇さんと呼ばせてもらってもいいですか?』
「勿論です!」
二人が飛鳥宅の門の前で話しをしていると一人の影が。
『あ、杏寿郎…』
杏寿郎だった。
彼は驚いた表情で二人を交互に見る。
「こちらの人は…?」
『この人は私の幼馴染です…』
「初めまして、日下部勇です。」
「俺は煉獄杏寿郎だ!
君は、彼女の友人か?
初めて見る顔だな!」
「えーっと……」
『私の婚約者だよ!
母の友人に紹介してもらったんだ!
優しくて凄くいい人なんだよ。』
「…そうか!」
「それでは僕はこの辺で失礼します。
飛鳥さん、今日は本当にありがとうございました!
ごはんもすっごく美味しかったです。
ご馳走様でした。」
『こちらこそありがとうございました!』
勇は帰って行った。