第12章 光炎万丈(煉獄杏寿郎)*
「でも兄は鬼殺隊を誇りに思ってました。
沢山の人を助けて死にたいと言っていたので願いは叶ったと思います…」
『いいお兄さんだったんですね。
私も数ヶ月前までは柱をやっていました。
しかしある日会った鬼が凄く強い鬼で…
殺されはしなかったんですが左目が駄目になり引退しました。
この傷はそのときできたんです。
でもそのとき大切な仲間を守ることができたので…後悔はしてません。』
「東雲さんが柱…?
こんな華奢な身体で…本当によく頑張りましたね。」
『私こう見えても力は強いので…!
なので仲間は私のこと女として見てませんでしたよー』
「ははは、そうなんですか!
でも僕は素敵な女性だと思いますけどね。」
『はは、ありがとうございます!』
ぐるるるるるる…
「…すみません…僕緊張していて…
今日は朝から何も食べていなくて…」
『さっき食事の前にお店出てきてしまいましたもんね…!
ごめんなさい、私のせいで…
もし良かったら家に来ませんか?
お食事、用意させてください!!』
「え!?
いや、でもそんな急にご迷惑かける訳には…」
『全然迷惑じゃないです!
お詫びさせてください。』
「…それではお言葉に甘えて…」
二人は飛鳥の自宅へと向かった。