第12章 光炎万丈(煉獄杏寿郎)*
「…というわけなんだが…」
「へぇ…
伊黒、お前がこんなこと気にするなんて珍しいな。」
「…あいつらには世話になってるからな。」
「はは、んなこと分かってるわ!
にしても東雲が見合いか…
いずれ煉獄の耳にも入ることだと思うが…
あいつなりに考えて行動に移す筈だから様子見てみるのもいいかもしれないな。」
「…とりあえず何も聞いてない、何事もなかったかのように接すればいいってことか。」
「ああ、それが今できることだと思うぜ。
俺も今の話しは聞かなかったことにしておくわ。」
「で…でもでも…
もし飛鳥ちゃんがお相手の方を気に入って上手くいったらどうするの…?」
「あー…東雲に限って"気に入る"ことはないだろ…
あいつ絶対言葉でも態度で示さないけど煉獄のこと大好きだからな。
俺に話してくるときもあくまで幼馴染として話すしな…」
「それなら…いいけど…
私も何も知らないことにするわ!」
((甘露寺が一番心配だ………))
その日は解散することに。
そしてその3日後、飛鳥は見合い相手に会うことになったのだ。