第12章 光炎万丈(煉獄杏寿郎)*
「ご馳走様でした!」
「うまかったーーーー!」
「ほんとすみませんでした、急に押し掛けてしまって…」
『ううん、大丈夫だよ!
引退してすることないから…
むしろこうやって来てくれると嬉しい!』
「怪我の方はどうですか?
傷口痛みます…?」
『もう全然平気!
傷は消えないからこうやって隠してるけどねっ』
と眼帯を指して笑う飛鳥。
「…あのとき俺がちゃんと動けていれば飛鳥さんに怪我負わせることなかったのに…
本当にすみません…」
『何言ってんの!
あのときは炭治郎たちもいたから勝てたんだよ?
私がお礼言うことはあっても、あんたが謝ることはないよ!』
「…飛鳥さん…」
「ソロソロ任務先ヘ迎エ!」
「おい、行くぞ!!!」
「ちょっ、伊之助待てよ…!
飛鳥さん、ありがとうございました!」
「飛鳥さん、あまり一人で悩まないでくださいね。
僕たちはいつまでも仲間ですから!」
3人は任務へと向かって行った。
『…私ったら後輩にまで気を遣わせてどーすんの…』
力なく笑う飛鳥だった。